「少年老い易く学成り難し」
教師をしていた祖母によく言われた“ことわざ”です。
当時は「勉強しろ!」という言葉の裏返しという認識しか持っておらず、ただ単に私の耳に残っていました。
私は兄の影響を受け、幼少期に剣道場に数年通ってはいたものの、のろまな性格が故に胴垂れの着装は許されたものの、面はつけられずに、活躍する兄を横目に剣道から離れました。
それ以来、私の中では剣道=苦手という認識でした。
そのような私も人生の後半のページにさしかかり、3児の父となり、息子が桜武館とのご縁をいただいたことをきっかけに私も稽古でご指導をいただくこととなりました。
私にとって、数十年の月日を経て剣道と改めて向き合うハードルは高い一方、捲土重来、今だからこそ気持ちを新たに向き合ってみたいという思いも強くありました。
稽古では、先生方には基本的な礼節・姿勢・竹刀の持ち方、道着・防具の着装から懇切丁寧に心温かいご指導をいただきました。
稽古を通じ、「できるようになりたい!」「前進していきたい!」という向上心が自然と芽生え、あの頃、漠然と通っていた道場が、今となっては心の憩いの場となり、心境の変化に驚くばかりです。
この度新宿区剣道連盟の1級審査に臨む機会を頂戴いたしました。
かつて、祖母は「出来の悪い生徒ほどよく覚えている!」と言っておりましたが、まさしく、先生方の記憶に大いに残ってしまうのではないかと憂慮し、ご苦労をかたじけなく思うばかりですが、愛情あふれるご指導の賜物として無事合格をいただきました。
合格というのはやはり嬉しいものです。その過程で先生方、多くの方のお力添えをいただいたことに感謝し、その想いを伝承できるよう、今後も稽古に励んでまいりたいと思います。
そして、多くを学び吸収したいという少年の心を持ってすれば、ミドルエイジのおじさんでも「学成り難し」の壁を突破できると体感することができました。
これからも次のステップに向けて日々、精進してまいります。
今度ともどうぞよろしくお願いいたします。
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