この記事でお伝えすること
◎剣道初心者の50代女性でも一級審査に合格させてしまう、桜武舘の指導力の高さ
◎一級審査の挑戦にあたりどんな準備をしてきたか
◎一級審査当日の様子
◎合格をいただいて思ったこと
◎剣道初心者の50代女性でも一級審査に合格させてしまう、桜武舘(おうぶかん)の指導力の高さ
剣道一級は小学校6年生でも13歳の誕生日を過ぎれば審査に臨むことができます。
桜武舘(おうぶかん)では高学年になると準備を始めます。
審査内容は実技と基本形。
先生方が丁寧に指導します。
桜武舘(おうぶかん)では、今まで挑戦してきた小中学生は全員一発合格しています。
今回、50代の初心者女性が挑戦するにあたり、実技も形もなかなか覚えられずに非常に苦労しました。
しかし団結力が強いのが桜武舘(おうぶかん)の凄さ。
以下に紹介する通り桜武舘(おうぶかん)一丸となってサポート。
3か月の準備期間を経て一発合格の結果となりました。
◎一級審査の挑戦にあたりどんな準備をしてきたか
2023年8月から月に1~2回剣道を習い始めた50代末の女性剣士。
2023年12月に大先生に言われました。
「一級挑戦しなさい」
「一級って何ですか?」
この状態だった本人、数日後に歩いていて骨折し2か月の休養を余儀なくされました。
しかし尊敬する大先生にいただいたアドバイスが忘れられず2024年3月。まだ痛みが残る足で剣道再開。先生方に聞きました。
「一級に挑戦してもよいものでしょうか?」
「大丈夫です。やってみましょう。」
快諾をいただき準備開始。
まずは防具を購入。
次に主催者に審査日を問い合わせました。
人生はじめて防具をつけてみたものの、硬い、重い、動きにくい・・・と、はじめは難儀しました。
礼でお辞儀をしようにも、垂れが曲がらず、体が曲がらない・・・💦
竹刀の柄に親指をかけようにも、小手が硬くてできない・・・💦
面をつけると耳が痛くて、先生が整え方を教えてくれるまで我慢の日々・・・💦
胴紐の結び方に慣れなくて、いつもほどけてしまう・・・💦
そんな苦労を味わいつつ、本番までのお稽古回数はあと36回!と、カウントダウン。
毎回のお稽古が真剣勝負の時間となりました。
一級審査に挑戦するにあたり、一番苦労したのが9つの形を覚えること。
小学生たちは難なく覚えていくのに、50代女性はなかなか覚えられません。
本人は、見よう見まねで形だけ行いますが、何度繰り返してもポカミスばかり。
ある時、気づきました。
9つの形の意味や審査の狙いを理解しないとだめだ・・・。
密かに猛特訓が始まりました。
はじめは先生に基本の形を一つずつ教えていただきました。
しかし稽古の時間は限られています。
先生を独り占めすることもできません。
そこで自主練。
基本形はこちらに動画とマニュアルがあるので、繰り返し練習することができて、非常に助かります。
始めは掛かり手の所作をしっかり身につけます。
説明書を読んで理解します。
最後に元立ちの目線で動画を見直し、所作を身につけます。
仕上げは説明書の完全理解。
総仕上げが道場での先生による確認です。
全日本剣道連盟
木刀による剣道基本技稽古法
動画
(26分。非常にわかりやすい)
https://www.youtube.com/watch?v=WeS8rmOTBIM
PDF説明書
(28ページ。とても丁寧)
◎一級審査当日の様子
受付を済ませ、着替えをして道場に入ると番号のついたゼッケンが配布されました。
自分の垂れネームを外してゼッケンシールを貼ります。
番号通りに指定された場所に並び、道具を整えます。
全員で準備体操。
代表者が前に出て体操と竹刀振りをリード。
体と心を整えます。
要綱に書いてある開始時間1分前に、主催者と審査団が入場。
時間ピッタリに審査会が開始。
審査の手順、剣士の動きについて、実演しながら説明がありました。
面をつけるタイミング、列に並ぶタイミングもきちんとした誘導があり、迷うことはなく、落ち着いて審査に臨むことができました。
審査の順番
①切り返し
②打合稽古1分程度
5分休憩
実技の合否発表
元立ち、掛かりての分担発表
③形
最終合否の発表
1時間ほどで一級審査は終わり全員退場の後、次の級の審査となりました。
◎合格をいただいて思ったこと
女性初心者剣士にインタビューしました。
「今どんな気持ちですか?」
挑戦できたことがうれしいです。
ともに切磋琢磨できる環境の有難さ。
仲間の絆。
どうしてこんなに覚えられないのだろう・・・・?
とても苦労しました。
剣道経験がなさすぎるのだと思いました。
でも先生は挑戦しなさいと言ってくださった。
感謝はたくさん。
道場という場所を確保するために動いてくださる方々。
当日のお当番。
ご指導くださる先生方。
挑戦しなさいと大先生。
お相手くださる仲間剣士たち。
動画を撮ってくださる保護者の方々。
審査会や試合を主催してくださる連盟。
挑戦しない選択肢もあったと思います。
無理です。早すぎます。
諦める、逃げる、関係ないと自分の中から捨てる。
いろんなことできたかもしれない。
でも挑戦してよかった。
新しい自分に出会えました。
次へと、一つ、階段を上がれます。
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