初めての試合の日──剣道が教えてくれたこと

先日は、小学6年の娘が

人生で初めて、公式の剣道試合に出場した日でした。

 

相手は男子。

同級生の、なかなか強い相手。

 

結果は負け。

 

けれど

試合の内容を見ていて、勝ち負け以上に

胸が熱くなったのは、きっと親のわたしだけではないと思います。

 

道着の背中が少し震えていた。

でも、しっかり立っていた。

 

打たれても、最後まで下がらなかった。

 

勝てなくても、向かっていく姿があった。

 

剣道は、ただ技を競うだけの武道ではありません。

礼をし、正面に向かい、相手を尊重し、

心を整えて戦うことを教えてくれる道です。

 

今日、娘は初めての試合を通して

「悔しい」という気持ちと

「最後までやりきる」という小さな誇りを

心の奥に、そっと刻んだように見えました。

 

親として願うのは、勝つことではなく

勝とうとする自分を、少しずつ育てていくこと。

 

打たれても立ち上がる強さも、

負けた後に泣けるやさしさも、

どちらも剣道が教えてくれるものです。

 

次は、きっともっと震えずに立てるね。

それだけで、もう十分。

 

あなたの道は、すでに始まっている。

一歩ずつ、強くなっていこう。

 

保護者:高橋